地元の混浴・貸し切り温泉 月刊『ジパングツーリング』vol.74掲載文 |
毘沙門天様と取り囲むだるまさんがお出迎え『毘沙門天芝の湯』入り口 |
【地元民御用達 伊東の格安公共貸し切り温泉】 東伊豆を代表する温泉地伊東は769口もの 温泉湧出口があり、毎分33,000リットル にものぼる豊かな湯量と、くせのない無色透明の単純泉は 静岡一ともうたわれています。 伊東市内にはこの豊富な湯量を使った共同浴場が8つあり、 それぞれに縁起のいい七福神の名が付けられ、 市民・観光客にも低料金(¥170〜220)で入浴できるのです。 中でも私のオススメは熱海方面からR135を南下、 伊東港の先(デニーズのある)交差点を右折してちょっとのところにある (大き目の看板が出てるので非常に分かりやすい) 『毘沙門天芝の湯』です。 |
「七転び八起き」を具現化しただるまさん ちょうど毘沙門天様に転んだだるまさんが隠れたので、 おいらが替わりに転んどきました(笑) -写真未掲載- |
公民館のような新しいめの施設は、 開場の午後二時には地元の人達でごったがえす位の人気ぶりで、 5室もある家族風呂(貸し切り温泉)は全て埋まっていました。 「ま、1時間入れるのだけど早い人は30分で出てきちゃうから・・・。」 という管理人の言葉通り、 待つこと数分で入れる事ができました。 ちなみに入り口は待合室のようになっていて 当日の新聞各紙が自由に閲覧できるので そんなに待たされた感はありませんでした。 |
ザバ〜ン!溢れ出る豊富な湯量に思わず笑みがこぼれる 『毘沙門天芝の湯』家族風呂 註:具が出ないようにしっかり押さえて顔が引きつってる為NGに(爆) -写真未掲載- |
可愛くイラスト化された毘沙門天様が 描かれたのれんをくぐって中に入ると、 家庭用のお風呂より気持ち大き目かな といった感じの浴場は、 とても簡素で清潔感に溢れています。 シャワーと湯船のみなのですが、 かけ流し放題のお湯がなみなみと柔らかに流れ続け、 湯船に浸かった際、 ドウドウと溢れ出るお湯の量で風呂椅子から桶までが流されちゃうのに、 なんともいえない贅沢さを味わいました。 普段狭いユニットバスで窮屈に体を休めていた自分を思い出し、 思わず「あ〜もったいない!」 って口ばしっちゃったのには笑っちゃったです。 湯量が豊富なので体を洗ってるほんの数分で 湯船がまた満杯に満たされるのにも驚きなのです。 |
家族風呂へはこんなかわいいのれんがお出迎え。 -写真未掲載- |
のんびりゆっくりくつろいで表の待合室で、 湯上りのコーラをやっつけながら出てくる人を眺めていると みんな朗らか笑顔で挨拶したり言葉を交わしたりしてます。 私のような観光客はほぼ皆無なのですが、 拒絶するような壁は感じられずにゆったりとした 時間を感じる事ができました。 温泉はまさに命の洗濯。 「ほぉ〜っ」とした安堵のため息をつきに 伊東温泉へいらっしゃい♪ ■毘沙門天芝の湯■ 伊東市芝町2 0557-36-3377 14:00〜22:00 火曜定休 駐車場26台 備え付けのシャンプー、ボディーソープ無し 入浴料 区民¥50 区外¥200 70歳以上無料 貸し切り風呂 1h ¥1000 |
玄関口から重厚な香り漂う『東海館』 |
【今や貴重となった日本建築様式 東海館】 昭和3年に創業された木造3階建て東海館は 平成9年に廃館後、伊東市に寄贈され 平成13年に市を代表する観光施設として生まれ変わりました。 |
まるで『千と千尋の神隠し』のお湯屋のような階段 -写真未掲載- |
当時の職人達が腕をふるった自慢の建物は 桧や杉などの高級木材をふんだんに用いた 建築美はいたるところで輝いて見え、 積み重なった時の流れを重厚に感じる事ができます。 中に入った観光客はみな日本建築のもつ 華やかでどことなく厳かな雰囲気を感じ取るらしく 「・・・すごい」の言葉の後が出ずに、 黙々とつぶさに館内を見て廻っています。 中の展示は当時の様子や、 この建築様式を事細かに説明された展示物がいっぱい置いて あるのですが、 説明無しでも建物自体が放つオーラに惹かれてしまい、 ついつい長居してしまいます。 |
東海館3階は120畳もの大広間があり、ここで開かれた大宴会に思いを馳せる -写真未掲載- |
文人もこの旅館を好んで泊まっていたらしく、 与謝野晶子直筆の色紙がさりげなく 展示されているところにも驚きです。 |
総タイル貼りの落ち着いた雰囲気を持つ東海館大浴場 |
また大浴場にも入浴可で¥500で入れる事ができます。 総タイル貼りの浴室や入り口に置かれてる レトロな体重計もまだまだ現役で使えるところに 色褪せてない現在を活躍してる リアル歴史感をゆっくり味わうことができてオススメです。 ちなみに入浴しようとする人はあまりいないらしく、 私が取材で訪れた時は貸し切り状態でした。 ■東海館■ 伊東市東松原町12-10 0557-36-2004 http://www.itospa.com/ 9:00〜21:00 第3火曜定休 入館料 無料 入浴料 ¥500 備え付けのシャンプー、ボディソープ有り |
伊豆の海の幸を代表するアジをふんだんに使ったアジ丼 ¥1000 |
【ぶりっぶりに身の締まったアジが絶品!】 何気なく伊東駅前のすし屋さんによって、 出されたアジ丼がとんでもなく美味しかったです。 大根おろし醤油が上にのっかっているので、 そのままかっこんで食べるのですが、 アジの身がものすごくギュッとしまっていて 濃厚なうまみが舌の上で踊りだします。 アジは名前が「味」から来たといわれるほどうまみの多い魚。 |
ぎゅっと身の締まった大きな身が美味♪ アジ握り 1貫¥315 |
無我夢中であっと言う間に完食、 まだまだ食べたり無くって握りも追加注文したのですが こちらも大きめな身がゴロン とシャリの上にのっかっていて食べごたえあります。 瞬く間に無くなってしまった様子に 「やっぱりすし屋さんでは地のものが一番美味しくておすすめなんですよ」 と板さんは朗らか笑顔で話してくれました。 アジは水温の上昇と共に発生する動物プランクトンを食べ、 肉付きが良くなってくる春から夏にかけてが 一番美味しい旬と言われていますので、 これからの季節いかがでしょうか? ■美よし鮨■ 伊東市湯川1-16-15 0557-37-4487 11:00〜21:30 木曜定休 アジ丼 ¥1000(ランチタイム) アジ握り ¥315(1貫) |
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