-第二日目-
2003/08/16


8月16日の行程表
両津→新穂村(トキの森公園)→大佐渡スカイライン→沢田町→新穂村
→姫崎灯台→
小木真野→両津
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両津市 姫崎灯台にて
日本最古の鉄製灯台 「姫崎灯台」
しっかり迷走・・・。
ボクどこへ行けばいいですか?




空晴れど・・・行き先を失った私は時間を持て余し、迷走を続ける。
バイクをひた走らせるのにも、何か目的が無いと、どうにも走る気が起きてこない・・・。
走って一番楽しかった区域は「外海府」だが、今から向かうにはチト遠いし、
かといって今夜の寝床も確保しなきゃならないから、泊まるところ多そうな両津より南を走るより他ないし。
う〜〜〜〜ん、どおしよ?
と南下を続けると、昨日の昼に佐渡に上陸したポイント赤泊を過ぎてしまって、
ついに佐渡一周を達成してしまった・・・。
こうなったらこのまま小木まで行って、昨日乗れなかった「たらい舟」にでも乗ろう!



たらい舟
うちわを扇ぐような手つきで軽々と櫂を操っていますが・・・。


たらい舟

小木町埠頭
営業時間8:20〜17:00
料金 ¥450

佐渡の観光名物にもなってる舟。
観光用に大きめに作られてるが、
本物はもう少し小さい。
たらい舟の上で「はい!チーズ!」
よく見ると船頭さんの左手には他のお客のファインピクスを持ってます。





「写真撮られますかぁ?」
そう言って船頭さんは、他にカメラを持ってそうな舟に
寄っていってお互いのお客さんのカメラを交換、
器用に片手で櫂を操って、手ごろな場所まで交代。
慣れた手つきで片手でお互いにシャッターを切りあった。

「う〜ん、慣れたもんですね(笑)」

「私ら、子供の頃からこのたらいを操っているんですもの、
 この海の上がガラス張りになってて、その上を歩いてるような感覚なんですよ。」




中央右よりに小さく写ってるのが実践中のたらい舟
さてさて、ある程度奥まで進むと、自分で櫂を操らせてもらえる。
早速チャレンジ!

・・・進みません。

力任せにコイでみると。

・・・ゆっくりバックしちゃってる〜(TT
おまけに回転し始めるし・・・。

しまいには向こう岸(ボートを丘に上げる場所)に辿り着いて(流されて?)
しまってあっけなく終了


のちのち聞いた話によると、
うまくたらい舟を漕げた人には「認定書」みたいなものを
もらえるそうだ・・・。
そんな事知ってたら、もっと真面目に漕いだわい(笑)
(↑多分知っててもダメだと思うけど・・・爆)



さてさて、心残りだったたらい舟にも乗ってしまうといよいよする事が無くなってきた。
どうせ目的が無いのなら、飲むっていう手もありだよな?
そう思って日本酒の試飲し放題の「オレンジハウス(アルコール共和国)」まで足を伸ばす。


オレンジハウス(アルコール共和国)
オレンジハウス(アルコール共和国)外観
蔵元が3つ集まった酒処、真野町。
「歩こう・オール・真野」
のスローガンをアルコールにひっかけたミニ独立国家。

中では日本酒の試飲ができる他、
おみやげ類の販売も充実している。

さんざん悩んだ挙句、まだ運転が残ってる私は断念。
すぐそばにある複合温泉施設
「ゆとりぴあ真野」 入浴料¥500
の温泉に入って気を紛らわせた。



のんびり温泉に浸かってたら、午後3時を廻ってる。
そろそろ泊まる民宿に予約の電話を入れないと、いけないな・・・と思って片っ端からあたってみるものの、
どこも「今日は満室なんです」のつれない返事が返ってくる。
う〜んやっぱりお盆シーズンだもんな、これは迂闊だったな〜、やっぱりテント持ってくれば良かったなぁ・・・。
と、ダメもとでガイドブックに載ってた「おいしい夕食を出す民宿」に電話を掛けてみたら運良く空き部屋があった!
これは相当ツイてる旅になったなぁ!と大喜びで本日、三度の両津市へと舵先を向けた。




これは一体何ですか?


両津より姫崎灯台へ続く海岸線を流していると、海沿いにたくさんの人垣ができあがっていた。
老若男女を問わず、家々にいる人たちがみんな集まったかのように思える。
何かを告知するかのように鉄の板を鐘のようにカンカン鳴らす老人。
そして談笑しあう人々。

彼らの目線の先には、花や草などで装飾を施された「わら舟」に火を点けて海に流している。
よくよく見てみると、みかんと思われる柑橘系の果物まで流している・・・。


火が点けられ、海に流されるわら舟

近くに立っていた人に聞いてみたところ。
ここ佐渡独自の風習で、お盆の終わり、毎年8月16日になると家族全員で海辺にあつまり、
こしらえたわら舟に火を点けて流す事で、ここ数年間に海で亡くなった方々を弔う儀式らしい。

「佐渡はこういう昔からの風習や慣わしが、色濃く残っちゃうところなんですよ」

儀式と言っても、厳かな雰囲気なんかは微塵も感じさせず、写真やムービーを撮りあったりして、
どちらかというと行事に近いような、和やかな空気を感じる。
浮かべられるわら舟は家々によって豪華だったり、つくりが凝ってたりと様々。


爺ちゃんと孫娘が流しにやってきた。わら舟の下には発砲スチロ−ル材で覆われて、
装飾も豪華な「爺ちゃん自慢のお手製わら舟」が海に流されると、すぐに風に煽られて転覆した。
爺ちゃんは火が消えてはいけないと、あわてて探してきた長い棒で舟を突っついて、
ひっくり返すも、押す力が強すぎて発砲スチロ-ルとわら舟が分離。
くすぶった煙を吐きながら、敢え無く沈没していくわら舟を二人してみつめながら、
「あ〜、爺ちゃんのわら舟、今年は全然ダメだったね」
と笑顔で海から帰ってく爺ちゃんと孫。
どうやらこの儀式は家族の絆を深めるのにも一役買っているらしい・・・。



民宿「津島荘」外観
民宿「津島荘」外観
民宿「津島荘」

〒952-34
新潟県両津市大字大川667

пi0259)29-2101・2221

1泊2食付き ¥7000(税抜き)



じゃじゃ〜ん!これが「津島荘」の夕食です!

刺身4点(サザエ、タイ、アジ、イカ)、サザエのつぼ焼き、鮎のから揚げ、
シャケの焼き物、天ぷら、煮物、もずく、カニ汁、漬物、デザートにメロン。

このボリュームは見て思わず「うおっ!」っと叫び声を上げてしまった。
これだけの量で¥7000は安い!

たまらず貪るようにガツガツと食べていると、
この夕飯によっぽどの自信があるらしくって、おかみさんがいろいろと説明してくれた。
自分の畑で採れた野菜に、知り合いの漁師にゆずってもらった新鮮な魚。
シンプルがゆえに味わうご飯がうまいのなんのって!
こういう普通の食事を腹いっぱいに食べるのが、なんて幸せなのだろう?

とにかく米がウマイ!
とにかくお米がウマイ!
やはり新潟は米処。
ご飯がおいしいのなんのって!
なにも無くても、お米だけでも充分おいしい♪
お米も自分の田んぼを持ってて、手作りで栽培してるとの事。

ちょびっとのおかずを種に、
ご飯で豪快に流し込む食べ方を久々にしちゃった。
ご飯を飲むようにして食べるこの快感。
あ”〜幸せっ^^

気付くとおひつに入ってるご飯(茶碗大盛り4杯分)を
全てたいらげてしまって、しばらくその場から動けない私(笑)
う”〜ん苦しいけど、幸せなのね〜ん♪


動けないので、そのまま寝ちゃいました・・・午後9時、就寝(早っ!)

    

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